はじめに
新しい生活には期待と不安が付きものです。
今回は、千葉大学文学部を卒業したA子さんに、「友達作りについてのエピソード」を聞かせて頂きました。
入学式から友達を探して
私は地方から千葉大学に入学しました。千葉大学には高校の友人が何人か入学しましたが、同じ学部には知り合いがおらず、一人ぼっちでのスタートでした。
個人的には、高校時代ほど「友達をつくらねば!」という強迫観念は強くなかったものの、やはり一人は寂しいし心細い。なんとか気の合う友達をつくろう!と思っていました。
入学式後のレクリエーションのことでした。近くに座ったB子と言葉をかわしました。レクリエーションの内容について話していたのですが、B子も学科に知り合いがいなかったので、連絡先を交換しようということになりました。とりあえず友達が一人できたとひと安心したのですが・・・
実はB子は仮面浪人だった
講義が始まってからもB子と過ごしていました。同じ講義は隣同士で座り、お昼も一緒に食べていました。
しかし打ち解けてきたある日、B子は衝撃的な事実を教えてくれました。
「私、実は仮面浪人なんだ。」
※仮面浪人とは!第一志望の大学に受からなかった学生で、第二志望以降の大学に在籍しながら、翌年の第一志望校受験に向けて勉強している人のことである。
私は「仮面浪人」という言葉と初対面でしたが、その字面からなんとなく意味を察しました。
「だから私、受験勉強のためにそのうち大学来なくなると思う。」
せっかく仲良くなってきたのに・・・私の一人ぼっちが確定した瞬間でした。
確か、四月の終わり頃だったと思います。学科内ではすでに仲のいい人同士でグループのようなものが出来上がっていました。とは言え、人により取る講義は様々です。誰かと仲良くなるタイミングはきっとあると信じ、気を持ちなおしました。
再度友達づくり!同じ学科の子の顔を覚える
まずは同じ学科の女の子の顔を全員覚えるところから始めました。学科の講義はグループ同士でまとまって受けている状態で、そこに割って入る勇気はなかったので、違う講義で一緒になったときに声を掛けようと思ったのです。
B子が大学に来る頻度も少なくなってきた頃でした。今も忘れない、「生命科学」という講義でのこと。
その講義では、同じ学科のC子が一人で受けていました。顔を覚えていたので、私はさりげなく近くに座りました。最初に話しかけてくれたのはC子でした。
「あの、あそこの板書って、なんて書いてあるか見えます?」
それで少し言葉を交わし、講義の後思い切ってお昼に誘いました。C子はすでに何人か仲のいい友達がいたのですが、その子たちも含め一緒に食べようと誘ってくれました。その子たちとも仲良くなることができ、一気に友達を増やすことができました。もちろん連絡先の交換も忘れずに。
仲良くなった子が大学に来なくなったことも話し、それ以降はC子たちと過ごす時間が増えていきました。B子とも連絡は取っていたのですが、いつしかそれも途絶え、夏になる前にB子は完全に大学に来ないようになりました。
その後は、席が固定の講義や、グループディスカッションなどで一緒になった子と仲良くなり、サークルでの友達も増え、男女問わず友達は増えていきました。
まとめ
今回は大学時代の友達づくりのエピソードをお送りしました。
大学時代の友人は、一生の友達になるかもしれません。C子を含め、何人かは今も定期的に会い、結婚式にも参列する大切な友達です。
新しい環境で新しい交友関係を築くのは簡単ではないかもしれませんが、ぜひ一歩踏み出して気の合う友達と楽しい大学生活を送れることを祈っています。
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