千葉大学発のベンチャー企業、千葉エコ・エネルギーと、神奈川県内で6つのソーラーシェアリング設備を保有する合同会社小田原かなごてファームが、2024年10月4日に共同主催する「ソーラーシェアリングサミット2024」で、学生向けの無料招待枠50名を設けることが決定しました。
千葉エコ・エネルギーは、2013年より営農型太陽光発電(ソーラーシェアリング)に取り組んでおり、国内外で450件以上のコンサルティング実績を持っています。一方、小田原かなごてファームは耕作放棄地の解消や再生可能エネルギーの普及促進に取り組む企業です。
この二つの企業が合同で主催するこのサミットは、ソーラーシェアリングに関心を持つ学生たちにとって貴重な情報交換の場となるでしょう。
》ソーラーシェアリングサミット2024詳細
https://agrivoltaics-summit-2024.peatix.com/
「ソーラーシェアリングサミット2024」開催にあたって
農林水産省が営農型太陽光発電(ソーラーシェアリング)を制度化する通知を発出してから11年が経過し、2024年4月には農地法施行規則に新たな条項が盛り込まれることが決まりました。これに伴い、事業ガイドラインも策定される見込みです。しかし、食料を確保するためのエネルギー自給戦略に関する議論は依然として不足している状況です。
食料とエネルギーを農地で同時に生産する営農型太陽光発電の価値は、日本国内外で研究開発が進められており、農地を食料とエネルギーの生産地とする考え方は国際的に広がりを見せています。しかし、政策議論の不足や制度整備の遅れにより、日本はこの分野での先駆者としての地位を失いつつあり、研究の中心は欧米に移行しています。
このような現状を受け、食料とエネルギーに関するリスクが顕在化している中、様々な専門家を招いて幅広く議論する場として「ソーラーシェアリングサミット2024」を開催します。前回の2023年には、有償イベントにも関わらず100名以上の参加者を集めました。
また、千葉エコ・エネルギー株式会社の取り組みがテレビ東京系「ガイアの夜明け」で紹介され、SDGsやサステナブルな観点から注目を集める一方で、まだ多くの人々がこの取り組みを知らない現状があります。
食料とエネルギーの問題を解決する営農型太陽光発電について、特に次世代に向けて広く啓発することが重要です。このため、一般社団法人再生可能エネルギー長期安定電源推進協会(REASP)の特別協賛を受け、学生向けに参加枠50名分を無料招待枠として設けます。
主催者のメッセージ
小山田大和氏(合同会社小田原かなごてファーム 代表社員)
持続可能な未来を作るのは若い世代です。若い世代の実践をともなった行動こそが未来を変える鍵ともいえます。今を生きる少し上の世代が社会を変えるべく動いてる実践の力に触れて頂ければとの思いからREASPさんの協賛をいただく形でこれが実現しました。
馬上丈司氏(千葉エコ・エネルギー株式会社 代表取締役)
農業分野も地域のエネルギー分野も、後継者・担い手の不足が課題とされています。私たちがこの取り組みを通じて目指す「持続可能で豊かな社会」の未来を担う皆さんにも、「食とエネルギーのこれから」に関心を寄せていただきたいと思っています。様々な立場の方々が集う今回のサミットに、是非ご参加ください。
ソーラーシェアリングサミットに登壇するZ世代からのメッセージ
長谷川諒(合同会社小田原かなごてファーム、千葉エコ・エネルギー株式会社)
農業と再エネの領域は、持続可能な社会に不可欠でありながら、十分な担い手を望めていません。私を始め農業や再エネに関心を持ち、関与し始めた若者も、参入には多くのハードルを抱えています。
これからを担う私たちがソーラーシェアリングをどう捉えているか、どのように課題を越えていけるか。それぞれの若者の視点を材料に、皆さんと紐解いていく時間にできればと思っています!
「ソーラーシェアリングサミット2024」の開催概要
▼日時
2024年10月4日(金)13:00~18:00
▼方式
会場におけるリアル開催
▼会場
LIFULL TABLE(東京都千代田区麹町1-4-4)
▼定員
100名(予定)
▼会費
一般8,000円、U30:5,000円、学生2,000円
※販売期限:10月4日(金)13:00まで
※学生は50名分無料招待枠有
▼主催者
ソーラーシェアリングサミット2024事務局
(合同会社小田原かなごてファーム代表社員:小山田大和、千葉エコ・エネルギー株式会社代表取締役:馬上丈司)
▼URL:https://agrivoltaics-summit-2024.peatix.com/
プログラム
▼セクション1:基調講演(60分)
馬上丈司(千葉エコ・エネルギー株式会社 代表取締役)
堀口健治(早稲田大学政治経済学術院 名誉教授)
稲垣照哉(一般社団法人全国農業会議所 専務理事)
▼セクション2:トークセッション「Z世代から見たソーラーシェアリングという選択肢」(60分)
長島遼大(元みんな電力、日本仕事百貨、ハタケユライ)
長谷川諒(合同会社小田原かなごてファーム、千葉エコ・エネルギー株式会社)
中嶋拓未(合同会社小田原かなごてファーム)
田中蓮(匝瑳みらい株式会社)
竹内大将(千葉エコ・エネルギー株式会社)
▼セクション3:トークセッション「営農型太陽光発電/ソーラーシェアリングの課題と可能性」(60分)
重藤さわ子(事業構想大学院大学教授)
稲垣照哉(一般社団法人全国農業会議所専務理事)
小山田大和(合同会社小田原かなごてファーム 代表社員)
馬上丈司(千葉エコ・エネルギー株式会社 代表取締役)
小林秀幹(一般社団法人再生可能エネルギー長期安定電源推進協会(REASP)電源活用委員会 委員長 リニューアブル・ジャパン株式会社 社長室次長)
▼セクション4:トークセッション「自治体&実務家からみた営農型太陽光発電/ソーラーシェアリングの課題と展望」(70分)
小山田大和(合同会社小田原かなごてファーム 代表社員)
本山博幸(神奈川県松田町町長)
渡辺聡(神奈川県小田原市環境部監理官(環境省からの出向))
小野文明(全国町村会経済農林部長)
馬上丈司(千葉エコ・エネルギー株式会社 代表取締役)
▼フリーセッション:50分
会場参加者の皆さまと登壇者の皆さまによる交流タイムを設けます。
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