HPVワクチンの積極的勧奨が差し控えられた影響で、平成9年度から平成19年度までに生まれた女性を対象としたキャッチアップ接種が行われます。公費での接種は令和7年3月末までとなります。
3回の標準的な接種スケジュールを完了するためには、令和6年9月末までに1回目の接種を受ける必要があります。接種を希望される方は、早めのご検討をお願いします。
接種を受ける際は、事前に接種医療機関へ電話での予約が必要です。キャッチアップ対象者は、予防接種番号シールや接種券は不要となっています。
HPV(ヒトパピローマウイルス)ワクチンキャッチアップ接種のご案内
対象者
下記のすべてを満たす方がキャッチアップの対象となります。
- 接種日時点で千葉市に住民登録のある方
- 平成9年(1997年)4月2日~平成20年(2008年)4月1日生まれの女性
- 過去にHPVワクチンの接種を合計3回受けていない方
※1回接種したことがある方は残り2回、2回接種したことがある方は残り1回、公費で接種を受けられます。
過去にHPVワクチンを受けた時から時間が経過している場合でも、接種を初回からやり直す必要はなく、残りの回数の接種(2、3回目または3回目)を行ってください。
※既にHPVワクチンの3回接種を終えている場合は、再度の接種は不要です。
(接種のご案内は、千葉市で直近年の接種歴が確認できない対象年齢の方に一律に送付されています。)
予防接種の効果
ヒトパピローマウイルス(HPV)感染症予防接種は、子宮頸がんの主な原因となる発がん性HPV16型やHPV18型など、いくつかの発がん性HPVからの感染を防ぐことができます。
このワクチンは、まだ感染していない人に対して効果がありますが、現在感染しているHPVの型には効果がありません。
特に、発がん性HPVに感染するリスクが低い10代前半に接種することで、HPV16型やHPV18型からの感染を効果的に予防できます。ただし、ワクチン接種だけではすべての発がん性HPVを防げないため、20歳を過ぎた後も定期的な子宮がん検診が重要です。
接種を受けられる期間
2025年3月31日まで
※標準的なスケジュールで3回接種を終えるためには、令和6年9月末までに1回目の接種を受ける必要があります。
ワクチンの種類
HPVワクチンは、2価ワクチン(サーバリックス)と4価ワクチン(ガーダシル)と9価ワクチン(シルガード9)の3種類あります。
接種間隔が異なることと、原則1回目と同じワクチンで2回目以降接種する必要があります。
※令和5年4月より9価HPVワクチン(シルガード9)が公費(無料)となりました。
ワクチンの種類 | 接種スケジュール |
---|---|
2価(サーバリックス) | 1回目接種後1か月後に2回目を接種 1回目接種後6か月後に3回目を接種 |
4価(ガーダシル)、9価(シルガード9) ※1回目が15歳以上の場合(3回接種) | 1回目接種後2か月後に2回目を接種 1回目接種後6か月後に3回目を接種 |
上記の方法をとることができない場合は、以下の接種間隔で接種することができます。
- サーバリックス
2回目は1回目から1か月以上、3回目は1回目から5か月以上かつ2回目から2か月半以上あけて接種する。 - ガーダシル・シルガード9(15歳以上)
2回目は1回目から1か月以上、3回目は2回目から3か月以上あけて接種する。
※同じワクチンでの接種が原則ですが、1~2回目を2価または4価ワクチンで接種済みの方で、残りの接種を9価ワクチンで接種希望の場合は医師にご相談ください。
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