千葉大教育学部卒業生が起業し、西千葉で活動する一般社団法人Spiceのニュースのお知らせです。
Spiceが運営している「ちばユースセンターPRISM」では、2024年9月のオープニングイベントから始まり、毎月8回の通常利用と2回の自主イベントを開催していました。PRISMは、子供や若者が安心して遊び、学び、新しいことに挑戦できる場として位置づけられています。
地域社会との緊密な連携を保ちながら、若者の拠点づくりに挑戦し続けるため、目標金額400万円のクラウドファンディングを開始することになったそうですので、ご紹介いたします。
「PRISM」の課題と現状
こども家庭庁の調査によると、こどもや若者の5人に1人（18.7%）が「自宅や学校以外に、『ここに居たい』と感じる場所」が「欲しいのに、ない」と答えています※1。居場所がない理由として最も多いのは「住んでいる地域にそのような場所がないため」であり、年齢が上がるにつれてこの回答が増加しています。
また、内閣府の調査では、「居場所」と感じられる場所が多いこどもほど、自己肯定感やチャレンジ精神などの前向きな感情を持つ傾向があることが示されています※2。
こどもや若者が自信を持ち、未来に希望を抱いて成長するためには、自分らしく過ごせる居場所が地域に存在することが非常に重要です。
しかし、こどもや若者が安心して過ごせる場所はまだ少ないのが現状です。千葉県にはユースセンターが2箇所しかなく、千葉市には1箇所もありません※3。このため、大学院生2名が自らモデルとなり、今後様々な地域に展開することを目指して「PRISM」を開設することになりました。
※1 こども家庭庁（2023）こどもの居場所づくりに関する調査研究 報告書概要、p.15
※2 内閣府（2022）令和３年度 子ども・若者の状況及び 子ども・若者育成支援施策の実施状況 （令和４年版子供・若者白書）、p.11
※3 千葉市内初：当法人調べ。2025年1月時点。
「PRISM」が地域に提供する価値
「PRISM」は、こどもや若者と地域の大人が交流し、それぞれが「新しい自分」と出会える場所です。こどもや若者がPRISMを訪れることで、地域の大人の協力を得ながら挑戦したいことに取り組み、普段出会わない大人と接する中で新しい自分を発見し、考え方や行動が少しずつ変わっていきます。
また、地域の大人がPRISMを訪れ、未来を担うこどもたちと出会うことでエネルギーやアイデアを得て、活力を取り戻し、企業や地域全体が活性化していきます。このような交流の循環を通じて、地域に価値を提供していきます。
「ユース企画PRISMプロジェクト」
現在、こどもや若者がイベントの開催や商品開発に参加できる「ユース企画PRISMプロジェクト（通称：プリプロ）」の準備が進んでいます。2025年以降、年に10回以上の企画実施を目指し、こどもや若者が安心して新しいことに挑戦できる環境を整えています。
「PRISM」を運営する一般社団法人Spiceでは、「ユース会員」制度を導入し、課外活動を通じてその後の人生にも役立つ仕組みを構築しました。また、協力いただいた民間企業や行政、大学など地域社会の皆さんには「PRISM応援団」として活動報告書に掲載する予定です。
「プリプロ」では、何かに挑戦したいこどもや若者がPRISMの運営メンバーに相談し、企画開発に向けた話し合いを行います。こどもや若者が提案した計画に対して、予算が必要な場合は、必要な物や人について申請を受け付け、PRISMの運営メンバーから承認されれば、実施に向けて準備を開始します。
こども若者の居場所の充実を目指して クラウドファンディングを開始
こどもや若者は限られたお小遣いの中で交通費を工面したり、自分に合った居場所を選ぶことに困難を感じていますが、こどもや若者のための居場所の選択肢は限られています。一般社団法人Spiceは、10年後に千葉県内すべての市区町村にユースセンターと同等の機能を持つ場所が開設されることを目指し、それぞれの地域に運営者がいることで、より良い環境を整えることができると考えています。
千葉市初のユースセンターを開設するため、千葉市（総合政策局 総合政策部 都市アイデンティティ推進課）が主催する「千葉開府900年記念事業」に参加し、千葉市の若者施策をさらに充実させるために、一般社団法人Spiceではクラウドファンディングに挑戦しています。
PRISMの開設に必要な初期工事費用や、こどもや若者が主催するワークショップの運営費の一部をクラウドファンディングで調達することを目指しており、目標額は400万円で、2025年1月25日（土）午前10時から2025年3月3日（月）午後10時まで支援を募っています。
CAMPFIREプロジェクトページ
》https://camp-fire.jp/projects/800506/preview
支援金の使い道
集まった支援金は以下に使用する予定です。
- 設備費
- 人件費
- 広報/宣伝費
- リターン仕入れ費
- ワークショップ開催費
※目標金額を超えた場合はプロジェクトの運営費に充てられます。
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